2011年 09月 26日

9月25日 住民投票を考えるシンポジウムの報告(その1)

~佐久市議の小山さん、ジャーナリスト今井さんを招いてシンポジウム~

 安曇野市「新庁舎」住民投票の会は9月24日、堀金公民館講堂で住民投票を考えるシンポジウム「大事なことは、みんなで決めたいよね!」を開いた。講師に招いた佐久市の小山仁志市議は、昨年11月行われた同市の住民投票の経緯を詳しく説明。建設費60億円の総合文化会館計画を中止させた住民意思表明は、強烈なインパクトをシンポ参加者に伝えるものだった。
 7月30日の学習会に続いて参加してくれたジャーナリスト今井一さんは「佐久市も当初、市議は住民投票の必要はない、職員はひややか、市民は知らない、という状況だった。それが討論会などを経て急速に変わった。こんな大事なことを勝手に決めさせられないと・・・」。
 現場報告は地方自治が変革する可能性を示すものだった。

 小山さんは「市民の力が未来を創る」と題して、「まちづくりの主権者は市民の皆さん、住民である」と前置きし、住民投票を考えるポイントを説明。佐久市総合文化会館の場合、昭和61年に建設協議会から陳情書が出され、62年建設基金条例制定。平成17年4市町村合併後、動きが加速。平成20年用地取得を可決。同じころ柳田県議(現市長)が市長選に立候補表明。文化会館建設については「慎重に検討し正確な民意を推し量る」と公約して当選。22年1月、住民投票の実施を表明した。
 建設計画そのものは21年3月、基本計画が示され、議会は実施設計予算を可決。取得済みの用地費31.8億円と合わせ、90.7億円の大事業。市は「合併特例債で交付税措置があるから、実質負担は32.5億円」と説明。22年9月、柳田市長の発議した住民投票条例案が臨時議会で可決された。投票率50%以上を成立要件とする議会の修正案による条例だった。

 今井さんは「佐久市では勉強会を5回やったが、議員に住民投票についていくら言っても『分からない、分かりたくない』という状況だった。しかし、討論会などを通じて急速に変わった」という。結局市議会は16-4で修正条例案を可決。22年11月14日の投票当日、今井さんは投票所で見守った。「感動的でした。午後4時になっても投票率40%台。ところが、6時ぐらいから『ウワーッ』と来た。20~30代の女性と、その亭主が主です。投票は途切れず、あっという間に50%を超えた。ためしに『手間ひまかけて住民投票するより、議員と首長に決めさせたら?』と聞いてみました。『それは違う。こんな大事なことを勝手に決めるなんて許せない。子どもたちにツケを残せない』という答えでした」。
 投票率54.87%(資格者数8万人)、建設反対71.07%、賛成28.93%。小山さんは「主権者は住民です。絶対多数の市民を置き去りにした建設計画だった。今井さんがいう『観客民主主義』を問い直す。自治の模索は量より質。住民の意思を見極めなければならない」と報告をまとめた。
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by az_jumintouhyou | 2011-09-26 11:00 | 住民投票学習会


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